子宮の後屈、下垂、頸管ポリープ


 子宮は可動性に富んだ臓器ですが、生理的可動範囲を越えて移動した状態にあるものを位置異常といい、子宮後屈と子宮下垂がその代表です。

症状と治療

・子宮後屈

 子宮体部が後方に屈曲した状態で、子宮を支える靭帯、骨盤底筋の発育不全や損傷によるもの、子宮と周辺臓器との癒着によって生じたものの2つのタイプがあります。十分な可動性が保たれている場合にはほとんど問題ありませんが、癒着で可動性が失われた場合は、月経痛や腰痛などの症状が強<現れやすく、不妊や流産の原因にもなりえるため、手術による癒着の剥離が必要です。

子宮下垂

 子宮を支える靭帯や骨盤底筋群が緩み、子宮が下降した状態です。腟の入り口を越えて腔外に出ると子宮脱となります。多くは加齢に伴うものですが、お産によって一時的になる人もいます。その場合、産褥体操をきちんと行えば戻ります。


子宮頸管ポリープ

どんな病気?

 子宮頸管の粘膜組織が増殖し、キノコ状の腫瘤になって腟内に垂れ下がったもので、米粒大から小指大以上に成長します。大半は1つですが、複数できる場合も。ほとんどは良性で、出産経験のある30~50代の女性によく発生します。原因は不明です。

症状

 セックスや排便時のいきみなど、わずかな刺激で出血します。茶褐色のおりものが出ることもよくあります。また、ポリープが大きくなって組織が壊死寸ると、刺激がなくても不正出血が見られるようになりますが、出血以外に自覚症状はありません。

治療

 経過観察で様子を見ることもできますが、自然治癒することはほとんどないため、たびたび出血するようなら切除するのがペストです。切除は外来で行えます。ごくまれに悪性の場合があるため、ポリープは組織検査を行い、悪性かどうかを調べます。