不眠症の原因は二つ。どちらのパターンか見分けて対応

 

 不眠症は二つの原因で起こります。一つはストレスがあり、興奮状態が夜も続く場合です。不安がある、心配事があるなどのときはこのパターンの不眠に入ります。交感神経緊張↓顆粒球増多の反応が起きています。このとき免疫力は低下しています。このような不眠状態は、手足の冷え、便秘、血圧の上昇、腰痛など、ほかの交感神経緊張症状もともないます。そして、これらの症状をとり除くために処方される薬が、さらに交感神経緊張をつくり、病気を悪化させていきます。

 

 このパターンの不眠を治すには、不安の解消と薬からの脱却が必要です。とくに、抗不安剤は交感神経緊張作用が強く、依存性も高いので危険です。嗅覚や聴覚や視覚を通して心の安定が得られ、交感神経緊張から脱却できることも多くあります。ここで利用されるのが、アロマテラピー音楽療法、絵画鑑賞です。交感神経緊張状態は心配事にのめり込む心理状態でもあります。そうした心理状態から逃れるのに、これらの療法は有用です。

 

 不眠の二つ目の原因は、日中、運動不足で疲れがないため夜も眠くならない不眠です。副交感神経優位↓リンパ球増多の反応が起きています。このパターンの不眠では、日中、十分からだを動かして過ごす必要があります。からだを動かさないと筋肉からの放熱が低下するので低体温となり、不眠以外の不調、たとえば疲れやすい、気力がわかないなどといった症状が加わります。

 

 国の経済が発展し国民が豊かになると、副交感神経優位型の不眠も増加してきます。肥満、運動不足、子供では過保護が加わります。

 

 自分かいずれのパターンに属する不眠かを自己診断して、不眠から逃れる必要があります。睡眠薬抗不安剤などの薬物に頼りすぎては、健康に生きることはできないことを知るべきです。

 

安保徹の病気を治せる医学』より