働きすぎは交感神経を過剰に刺激する

 

 青森に住む同級生がくも膜下出血で亡くなったという悲しいニュースを聞きました。がんばり屋の働き者だったといいます。五〇歳代で一生を終えるのは早すぎます。だれでも働きすぎはからだに悪いことは知っていますが、なぜ、どのように悪いのでしょうか。

 

 長時間働いたり、睡眠時間が短いと、自律神経のうち興奮の神経である交感神経が優位になります。ある程度の交感神経の刺激は、脈拍を増やしたり血圧を上げたりして活発な体調にふさわしい状況をつくり上げますが、これが過剰になると不利な反応が生まれてきます。

 

 血流障害と顆粒球増多がそれです。交感神経の過剰刺激は細動脈を収縮させるので組織への血流が悪くなります。顆粒球は細菌を食べて処理しからだを守るのに大事な白血球のひとつですが、増えすぎると、その放出する活性酸素で粘膜や組織を破壊してしまうのです。

 

 血流障害と顆粒球増多で起こる病気を、からだの上からみていきます。歯槽膿漏胃潰瘍、十二指腸潰瘍、クローン病潰瘍性大腸炎、痔です。歯の調子が悪い人やおしりの調子が悪い人は、働きすぎていないかのチェックが必要です。たとえば痔は、働きすぎをやめるとミニ週間もするとすっかり治ってしまいますから、ぜひ実践してください。

 

 もっと一般的なものに高血圧、狭心症、糖尿病、白内障もあります。交感神経は分泌を抑制するので唾液が出ず、のどか渇きます。さらにインスリンが出ず、糖尿病ともつながってきます。活性酸素による角膜や水晶体のたんぱく変成が白内障です。